高血圧に取り入れたい食事療法3つのポイント!レシピの考え方も解説
高血圧と診断されたとき、食事療法について思い浮かべる人は多いでしょう。高血圧の対策には生活習慣の改善が大切で、食事療法もそれに並行して行われます。
普段行っていたことが控えられるなど、生活習慣の改善には精神的な負担も伴いますが、症状をケアするためには欠かせないものと言えるでしょう。
ここからは、食事療法を行う上での重要な3つのポイントと、高血圧の人向けの献立の考え方について紹介していきます。
高血圧と食事の関係
高血圧の主な原因として、食塩のとり過ぎや肥満が挙げられます。食塩をとり過ぎることによって血中にナトリウムが増えると、ナトリウム濃度を調節するために水分が蓄えられて循環血流量が増し、血圧の上昇がみられます。
肥満の中でも、特に内臓脂肪型の肥満は高血圧と関連が深いといわれ、内臓脂肪型肥満の場合、減量すると血圧も下がるという報告もあります。肥満の解消には、運動とあわせて食事が重要であり、高血圧対策にも作用します。
高血圧の食事療法ポイント3つ
高血圧の食事療法を行う場合には、ポイントを押さえて取り組むことが大切です。エネルギーや食塩を摂取し過ぎないように心がけ、栄養のバランスを考えることよって食事療法を円滑に行うことができます。ここでは、食事療法のポイントを3つ紹介していきましょう。
栄養バランス
食事は、栄養バランスを考えて作ることが大切です。毎食「主菜・副菜・主食」を揃えるようにすると、生活習慣も改善されるとともに、栄養のバランスも取りやすくなります。
栄養のバランスが崩れてしまうと、体重の増加や体調不良につながる恐れもあるので注意が必要です。
減塩
高血圧を引き起こす大きな要因の1つが、食塩の過剰摂取です。食塩の量は、加工食品に含まれている分も合わせて、1日で6g未満に抑える必要があります。
食塩の量を抑えるためには、食品の選び方や調理を工夫することが必要です。食品は、加工品や塩蔵品をなるべく避け、生のものを選ぶように心がけましょう。
調理では、天然のだしをきかせ、香りや風味を生かすことによって、塩分を控えた薄味の料理でもおいしく食べることができます。
規則正しい食生活
規則正しい食生活を過ごすことも、食事療法を行う上では重要です。朝・昼・夕の三食を規則正しく取ることで体のリズムもでき、体調を整えることができます。
食事療法とあわせて重要なのは、生活習慣の改善です。体調を整えるためにも、規則正しい生活を送ることは大切です。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-002.html
高血圧の人向けの献立の考え方
高血圧の人は、特に塩分の摂取量に気を配らなければなりません。献立でも、塩分を控え目にする工夫が必要です。コンビニや外食で食事を済まそうとすると、思いのほか塩分が含まれている可能性があるので注意しましょう。
また、気を遣うのは献立だけでありません。バターなど動物性脂肪を含んだ食材を使用すると、献立で塩分や脂分を控えても、せっかくの努力が水の泡になってしまうケースがあります。
高血圧の人向けには、魚介類や野菜を多く使用したレシピも多く用意されています。食材では、ネットスーパーや宅配サービスなどを利用すれば、野菜や魚介類なども簡単に購入することができます。
食事療法に取り組む高血圧の人もおいしく食事ができるように、ネットなども利用して献立を工夫してみましょう。
まとめ
高血圧の症状改善には、食事療法が注目されています。生活習慣の改善も含めた食事療法は、今まで食べられたものを控える必要性があり、高血圧の人にとってはストレスを感じやすい状況かもしれません。
高血圧の人が、塩分を控えた食事でもおいしく食べられるようにするために、献立や食材などで工夫することが大切です。食事療法の3つのポイントとして挙げた、栄養バランス・減塩・規則正しい食生活に留意し、高血圧の症状改善に役立つレシピで料理を作ってみましょう。