高血圧の対策に活用したい!記録して自分を知る「血圧手帳」の使い方


みなさんは血圧手帳の存在を知っていますか?血圧手帳は簡単に手に入るだけでなく、賢く活用できれば健康維持にも役立つものです。
今回は、実際に血圧手帳を活用する方法について紹介しましょう。

薬局にて無料でもらえる血圧手帳とは

書店などに行くと血圧手帳が販売されていますが、実は病院や薬局などで希望すると血圧手帳は無料でも手に入ります。販売されているものと比べると、記入欄もシンプルなものが多いですが、血圧手帳を初めて使用するのであれば無料のものでも十分でしょう。
薬局でもらえるものは、数種類のパターンの中から選ぶ場合がほとんどです。記述式のものやグラフ形式のものなど、それぞれに特徴があるので、表紙のイメージや大きさだけで選ぶことなく、中身まで確認しましょう。
自分の測定方法に見合った血圧手帳を使用できれば、記入していくうえでもストレスなく使用できます。

賢い血圧手帳の使い方

血圧手帳を手に入れても、活用できなければ持つ意味も薄れてしまいます。健康維持に役立てるためには、血圧手帳は賢く利用しなければなりません。ここでは、血圧手帳に書き込んでおくと良い内容や、治療を行う際に役立てる方法などを説明していきます。

書きこむ内容

血圧手帳への記入は、手帳の種類によって異なります。血圧の数値だけを記入するものや、グラフにして変動を見やすくできるものなど、自分の気になる項目に合わせて手帳を選ぶことが大切。
そして、血圧手帳には日々の血圧だけでなく、その日の体調や計測時の状態なども記入しておくことが重要です。当日の気候や温度などの外的状況や、疲れ・ストレスなど精神面の状況、体調不良などを記入しておくと、診察時などに確認した際、血圧との関連が分かる場合があるのです。
血圧が高かった日に、その原因と思われる内容が記入されていれば今後の対策にもつながるでしょう。

スマホアプリ版

血圧手帳は、自身で記入するものだけでなく、スマホ用のアプリ版も存在します。普段からスマホに慣れ親しんでいる人であれば、アプリをダウンロードして日々の血圧チェックをしてみましょう。
アプリは無料のものも多く存在するほか、血圧だけでなく体調管理にも活用できる機能を持ったものもあります。それぞれの機能をチェックして、自分に合ったアプリを選んでみましょう。

医師に見せることで治療に役立つ

高血圧などの治療を行っている場合、1日の血圧値は診察室だけでは把握できません。血圧は1日の間でも変化し、また環境の変化によっても大きく変わります。
白衣を着た医師や看護師を見ると緊張して血圧が上がってしまう「白衣高血圧」や、朝の一定時間に血圧が上昇する「早朝高血圧」など、診察室だけでは判断の難しい高血圧の存在も指摘されています。
血圧手帳で毎日の血圧を記入していれば、診察室で計測した値と合わせて、より的確に治療を行うことができるのです。

血圧手帳がもたらすメリット

血圧手帳を持つことで、多くのメリットが存在します。まずは、日々の血圧をチェックして手帳に記入する習慣づけができれば、血圧の変化を見逃す心配が軽減されます。
高血圧は自覚症状が少ないので、気付かないまま放置されてしまうケースも多くあるのです。そこで、血圧手帳があれば、「サイレントキラー」とも呼ばれる高血圧の発症をいち早く見つける手助けにつながるでしょう。
また、毎日行う血圧の計測は、健康維持のためにも大切。血圧の計測と血圧手帳への記入を習慣化できれば、血圧だけでなく、健康に対する全体的な意識も高くなります。
そして、医師の診察を受ける際に血圧手帳を提示すれば、効果的な治療にも役に立ちます。

まとめ

血圧手帳は、簡単に入手できるものです。病院や薬局で無料配布されるものから販売されているものまで、その選択肢も数多くあります。記入しておきたい項目や測定する頻度など、自分自身の用途に合わせて血圧手帳を選ぶようにしましょう。血圧手帳を活用できれば、健康維持や病の早期発見、適切な治療などに役立てられますよ。