アルコールと血圧の関係は?血圧を気にするなら守りたいアルコール適量


アルコールは適度な摂取であればストレス発散につながるなどメリットもありますが、飲み過ぎれば体に悪影響を及ぼすでしょう。そんなアルコールは、血圧にも関わりがあることをご存知でしょうか。
ここではアルコールと血圧の関係と適量について説明していきます。

血圧とアルコールの関係

アルコールを摂取すると血管が広がるなどの理由によって血圧が一時的に下がる場合があります。また脈拍も増える傾向があり、アルコールを飲むとすぐに顔が赤くなる人は、特にその傾向が顕著に現れるといわれています。
さらにアルコールを過剰に摂取すると、今度は血圧が上昇していくと考えられています。1日の摂取量が多いほど日中の血圧は高くなり、高血圧になるリスクも高まるのです。
アルコールを過剰に摂取したときに血圧が上がるのには、さまざまな理由が挙げられます。まず、飲酒によって脈拍の増加や血管の収縮が大きくなると血圧の上昇につながりますが、それに加えて飲酒時の「酒のつまみ」も間接的に血圧の上昇に関わっているのです。
つまみには塩分が多く含まれているものが多く、その塩分が要因となって血圧が上がるケースも考えられます。またアルコールやつまみに含まれるカロリーによって体重が増加すると血圧もそれに応じて高くなる恐れがあるでしょう。

■出典:国立循環器病研究センター
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/general/pamph32.html
■出典:CALPIS
https://www.calpis.co.jp/ketsuatsu/lesson/b04_03.html
■出典:読売新聞社 ヨミドクター
https://yomidr.yomiuri.co.jp/network/20180117-OYTEW244293/

アルコールが血圧にもたらすリスク

「酒は百薬の長」という言葉もあるように、アルコールも適量を守っていればメリットも多くあります。しかし、適量を超えてしまった場合には、血圧を含め健康に悪影響を与えてしまうことも……。
それでは、アルコールが血圧にもたらすリスクには、どのようなものがあるのでしょうか。ここから具体的に紹介していきます。

飲酒が引き起こす血圧へのデメリット

アルコール摂取が過剰になると比例して高血圧になるリスクが高まる傾向に。また、飲酒時には血管が膨張するなどの原因により、血圧は一時的に下がります。低血圧の人は、お酒を飲む際には貧血にも注意しなければなりません。すでに述べましたが、飲酒によってすぐに顔が赤くなってしまう人は、血圧の低下もより大きくなる傾向があるため、特に注意が必要です。

アルコール性の高血圧

高血圧になると血圧の上昇を抑える治療も行われます。しかし、アルコールを過剰に摂取して血圧が上がってしまった場合には、適切な治療を進められないリスクもあるので注意が必要です。
アルコールを大量に摂取すると、不整脈をはじめくも膜下出血や脳出血などの発生リスクが高まると考えられています。高血圧がアルコールの過剰摂取によるものである場合、節酒や生活習慣を改める対策など、生活の見直しを行っていくことが大切です。

■出典:国立循環器病研究センター
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/general/pamph32.html
■出典:日本医師会
https://www.med.or.jp/forest/check/teketuatu/04.html
■出典:読売新聞社 ヨミドクター
https://yomidr.yomiuri.co.jp/network/20180117-OYTEW244293/

血圧が気になる時のアルコール適量

アルコールの適量は一般的には男性で1日に約30ml以下とされています。これは、日本酒であれば1合程度、ビールであれば大瓶で1本程度、ワインの場合はグラス2杯程度飲むことができる量です。また、女性の場合は半分の約15ml以下が適量とされています。適量を守って飲酒するようにしましょう。
アルコールの適量を守って飲めば、血圧が気になる人の場合でも、多くの場合は禁酒の必要はありません。適量を守るとともに、週に2日程度は休肝日を入れるようにして節酒を心がけることも大切です。

■出典:一般財団法人 労働衛生協会
http://www.rodoeisei.or.jp/05_guide/05-1-3-5.html
■出典:読売新聞社 ヨミドクター
https://yomidr.yomiuri.co.jp/network/20180117-OYTEW244293/
■出典:国立循環器病研究センター
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/general/pamph32.html

まとめ

アルコールと血圧には、さまざまな関係が確認されています。アルコールの過剰摂取は高血圧を招く原因にもなりますが、喫煙とは違って、適量を守れば「百薬の長」としてそのメリットを受けられるはず。血圧が気になったときは、アルコールの適量を守り、生活習慣を見直すことから始めてみましょう。