意外と知らない?高血圧で何科を受診するべきか…病院選びのポイント
健康診断などで高血圧を指摘されたものの、何をすればいいのかわからないと悩んでいませんか?病院に行こうにも、どの科で診察を受ければいいのかと迷っている人もいるかもしれません。
そこで今回の記事では、高血圧の病院での診療について、原因別に詳しく解説していきます。
高血圧の原因
まず、高血圧には「本態性高血圧」と「二次性高血圧」の2種類があります。「二次性高血圧」は高血圧を引き起こす病気が体内にあることがわかっている状態の高血圧のことです。それに対し「本態性高血圧」は、原因ははっきりしないものの、高血圧の症状が出てしまっている状態のことで、ほとんどの人が「本態性高血圧」にあてはまると考えられています。
これらの症状には生活習慣の乱れが深く影響しているといわれており、塩分やアルコールの過剰摂取、運動不足、睡眠不足などが原因として挙げられます。加えて、遺伝の影響も関係しているなど、人によって対処法はさまざまです。
高血圧は何科を受診すべきか
血圧は常に変化するものです。1日のうちに身体活動や精神活動の変化に合わせて常に上下しています。また季節によっても変化するので、一度血圧が高かったからといってすぐに高血圧と診断されるものではありません。何度か検査を行い、その上で高血圧か否か判断されます。
その際、他にも病気が見つかった場合には二次性高血圧である可能性が高いので、その病気を診てもらえる科を受診します。二次性高血圧であれば原因となっている病気を治療することで高血圧のケアが期待できるからです。
このように高血圧は原因に合わせたケアをすることが重要です。そのためにも、自分の状態に合わせて適切な診療科を選ぶ必要があります。一般的には、高血圧の場合には循環器内科や腎臓内科、あるいは高血圧内科の診察が推奨されます。それぞれどんな人が当てはまるのか、見ていきましょう。
循環器内科を受診するケース
循環器とは血液の流れに関係する臓器のことで、心臓と血管のことです。高血圧とは、血管内を流れる血液が必要以上の力で血管を押してしまう病気のことですので、循環器内科を勧められるのは納得できるのではないでしょうか。
特に思い当たる病気がない人は、まずは循環器内科を受診します。循環器内科では、心臓、血管、血液について調べられ、さまざまな角度から高血圧にアプローチしていきます。血液、血管のプロからその人に合った血圧管理方法を教えてもらえるので、適切なケアができるはずです。
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腎・高血圧内科を受診するケース
高血圧は腎臓の病気によって引き起こされることがあり、それがわかっている場合には腎・高血圧内科を受診します。
腎臓は体内で必要な栄養素とそうでない栄養素を分けるフィルターのような役割を持つ臓器です。適切に働いていれば不要な塩分を水分と一緒に尿として体外に出してくれますが、うまく機能しなくなるとそれができなくなり、体内に塩分が残ってしまいます。
すると血中の塩分濃度が濃くなり、薄めるために身体は水分を溜めこむようになります。この状態で必要な栄養素と酸素を全身に行き渡らせようとすると必然的に血管内を流れる血液量は多くなり、高血圧へとつながっていくのです。血圧が上がると腎臓への負担は大きくなり、腎臓が弱るとさらに高血圧が進む、という悪循環に陥ることがあります。
そのため、腎臓と高血圧は同時にケアする必要があるといえます。
高血圧の病院選びの注意点
高血圧は放っておくと動脈硬化や心筋梗塞などの症状につながりかねない恐れがあります。なので速やかに病院にかかり適切なケアを始めるべきでしょう。
病院選びに迷ったら、まずはいろいろな診療科がある大きな病院を選んでみましょう。そこで調べていくうちに、適切な診療科を案内される傾向にあります。
また、定期的なチェックが必要になるので、通いやすいところにあるというのも病院選びの大事なポイントです。
まとめ
高血圧は他の病気にも繋がりかねないリスクがあります。症状を悪化させないためには、しっかりと専門家の意見を聞くことが重要。もし病院の何科に行けばわからないときは、まずは循環器内科を受診し、その後の指示を仰ぐよう相談してみてくださいね。