高血圧の症状や原因とは?高血圧のサインを感じたら生活習慣の見直しを
高血圧と診断されている人は、予備軍とされる人も含めると日本全国で約5500万人いるといわれています。この数字は、国民全体の約半数にあたるもので、多くの人を悩ませている症状といえるでしょう。
ここでは、高血圧の症状と原因、そして、高血圧対策に有効な生活習慣の見直しについて説明していきます。
高血圧の原因とは
高血圧は、原因の違いによって2種類に分類されます。一般的に高血圧と呼ばれるものは「本態性高血圧」のことを示し、高血圧の診断がなされた日本人の大半が該当する傾向にあります。
実は、2017年の段階では本態性高血圧の原因についてはっきりと判明はされていません。塩分を過剰に摂取してしまう、運動不足や肥満、日常のストレスや喫煙、加齢のほか遺伝的な要因の関係性が考えられています。
そして異なる病気が発症したことが原因となって起きる高血圧が「二次性高血圧」です。腎実質性高血圧や腎血管性高血圧、内分泌性高血圧などのほかにも、睡眠時無呼吸症候群や遺伝性高血圧、薬剤誘発性高血圧などが原因となって引き起こされるといわれています。
高血圧の症状
高血圧は、特有の症状がほとんどないのが特徴として挙げられます。そのため、サイレントキラーとも呼ばれ、気が付かないうちに病状が悪化し、心筋梗塞や脳卒中などの合併症を引き起こす危険性もあるのです。
そのため、血圧が上昇したことによって起きる症状について、常に気遣っておく必要があります。
耳鳴り
血圧が高くなることによって、耳鳴りの症状が引き起こされることがあります。また、降圧剤を服用したときに、効きすぎによって急に血圧が下がると、めまいを伴った耳鳴りが発生することもあります。
ほてりや汗
顔や体のほてりが続く場合には、高血圧の症状である可能性もあるので注意が必要です。また、高血圧の治療薬が原因となって顔がほてるケースがあります。血圧の上昇は汗をかく原因に繋がります。不自然に汗をかいていた場合、高血圧が疑われることがあるため、状況によって医師へ相談するようにしましょう。
吐き気
高血圧の症状として、吐き気や嘔吐を伴う場合があります。風邪のような倦怠感が長く続いた場合には、高血圧による症状である可能性も考えられます。
高血圧対策には生活習慣の見直し
高血圧対策には生活習慣を見直すことが大切です。食生活や日常の習慣などのケアは、高血圧症の発症や悪化を防ぐサポートに繋がります。
食生活では、塩分の摂取量をコントロールしましょう。1日の塩分摂取量を10g未満に設定して、味付けがいつもより薄味に感じたとしても、違和感なく食べられるように調理を工夫するのがおすすめです。特に野菜や青魚などを食べ、動物性脂肪や糖分を極力少なくする食生活を送ることを意識します。
また、余分に摂取したカロリーは、運動での消費を心がけることで肥満防止へアプローチできます。運動は、血圧を抑制する作用のある体内物質を増加させるためにも取り入れましょう。
ストレスも血圧上昇を引き起こす要因になるので、日常生活で気をつけます。時間にゆとりを持って行動することで、ストレスの少ない生活を送りましょう。ストレス解消を目的に、趣味を持つことや、十分な睡眠時間を確保することもいいでしょう。
もし血圧が高めの場合には、室温についても気を配らなければいけません。外気温や部屋などで温度差が生じると、急に血管が収縮することによって体調不良を引き起こすリスクがあります。室内であっても、トイレや浴室などには暖房器具を用意するなどの対策が重要です。室内から出入りする場合には、服装にも注意し、温度の変化に対応しましょう。
そして、飲酒や喫煙も血圧の上昇を引き起こします。アルコールは血圧の上昇だけでなく、肥満や動脈硬化の原因を招くことがありますので、まずは適量を守り、血圧の上昇を抑えましょう。喫煙は、体全体に悪影響を及ぼすと考えられているので、高血圧対策のためにも喫煙はできるだけ控えること望ましいでしょう。
まとめ
高血圧は、日常生活の改善などによって対策を行うことも可能です。
今回こちらで挙げた様々な症状に少しでも身に覚えがあれば、早いうちから高血圧対策を考えておくようにしましょう。