サプリと医薬品の違いを知らずに使っていない?サプリの適切な利用方法


日頃からサプリメントを飲んでいるという人も多いのではないでしょうか。薬局などではさまざまな種類のサプリメントが並んでいて、用途に合わせて選ぶことができます。
しかし、サプリメントと医薬品の違いについて認識している人は少ないのでは?
ここからはサプリメントと医薬品のどこが違うのか、適切な利用方法などについて紹介していきます。

サプリメントの定義

サプリメントには、法律的な定義があるわけではありません。一般には、健康の増進や保持のための食糧全般を指して健康食品と呼び、その中で、濃縮された成分が錠剤やカプセル状になっている製品をサプリメントと呼んでいます。
サプリメントは、ミネラルやビタミンなどの体に必要な成分を補うベースサプリメント、美容や健康維持のための成分を補うヘルスサプリメント、体調回復のための成分を補うオプショナルサプリメント、この3種類に分類されています。
ベースサプリメントの成分に該当するのは、ビタミンCのほか、亜鉛や鉄、カルシウムなどです。ヘルスサプリメントは、ローヤルゼリーやイソフラボン、プロポリス、プラセンタなどが主な成分で、オプショナルサプリメントはウコンやカルニチン、グルコサミンが成分として含まれる傾向にあります。

サプリと医薬品の違いは?

サプリメントと医薬品は、外見では似ているように見えるために混同しがちです。しかし、両者には明確な違いがあります。
サプリメントの役割や利用目的について、医薬品との違いも交えて説明しましょう。

病気のときは医薬品、日常の栄養補助がサプリ

病気になったときに症状を抑えるために飲むのは医薬品です。これと異なり、サプリメントは日常の食生活では摂取しきれない栄養分を補う役割として使用されます。不足している栄養分を補えれば、健康の増進や維持といった役割を果たし、免疫力などを上げる手助けにもなるでしょう。
しかし、食品に分類されるサプリメントは、結果として健康の増進や維持の手助けになったとしても、効果や効能についての記載ができません。効果や効能について記載のできる医薬品とは、この部分でも異なります。

サプリメントの利用目的

サプリメントの利用目的としてまず挙げられるのは、医薬品と比較して即効性はないものの食生活では摂取の難しい栄養分を補って、より良い体づくりの手助けをすることです。
次に挙げるのは、日常生活などで溜まった疲労の回復を目的として利用するケースです。サプリメントによって、不足している栄養分の補給ができれば、体力回復の手助けになります。そして、女性を中心にして、美容やダイエットの目的でサプリメントを利用することもあります。

■出典:公益財団法人 長寿科学振興財団
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/supplement.html
■出典:All About
https://allabout.co.jp/gm/gc/441559/

サプリメントのおすすめ摂取方法

サプリメントを摂取する前に、自分がどの栄養分を必要としているのかを調べておくといいでしょう。サプリメントには、摂取量や摂取方法の目安が書かれているものが多くあります。用法用量が明記できる医薬品と違って、じつはサプリメントでは分量などを明記できません。そのため、摂取量などは目安として書かれてはいるものの、自分の判断で調整する必要があるのです。自分が必要な栄養分について正しく認識していれば、過剰摂取のリスクも抑えられます。

■出典:田中消化器科クリニック
https://www.tanaka-cl.or.jp/aging-topics/topics-017/
■出典:公益財団法人 長寿科学振興財団
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/supplement.html

まとめ

サプリメントは、不足している栄養分の補給や美容などの助けになる食品です。しかし、サプリメントも万能ではありません。サプリメントを利用する前に食生活の改善をはかり、足りない栄養分を把握しておくなど、適切に摂取してはじめて健康増進の助けになるのです。