意外と知らない「特定保健用食品」のメリット!利用するときの注意点
健康に気を使うようになると「トクホ」と書かれた食品やサプリメントが目に止まるようになる人も多いでしょう。
何となく「体にいいサプリメントや食品」とは思っているものの具体的にどのような基準で、特定保健用食品になっているのか分からない人も少なくないのでは?
そこで、この記事では特定保健用食品についてメリットや注意点について解説します。
特定保健用食品とは
特定保健用食品とは1991年に栄養改善法で定められた食品のことです。消費者庁長官の許可を得た科学的根拠のある、保健機能の表示をした食品のことを指しお茶やスポーツドリンク、サプリメントなどの商品が多く販売されています。
特定保健用食品の類型
特定保健用食品といっても他にも種類があることをご存知でしょうか?特定保健用食品の中には、条件付きのものやリスクを表示しなければいけないものがあります。
それぞれどのような違いがあるのかを理解しておくことで、サプリメントや食品を購入するときの判断材料の1つとなるでしょう。
特定保健用食品
特定保健用食品は1991年に施行され安全性や有効性などを消費者庁が厳しい審査をして認可を得た食品やサプリメントです。CMや広告で「トクホ」と呼ばれることで、一般的にも「トクホ」という言葉が広まりました。
特定保健用食品として定められたものは、商品のパッケージ部分に特定保健用食品のマークを示すことができます。トクホは少しずつ数を伸ばし、2019年には1068種類と、数多くのサプリメントや食品が発売されています。(2019年8月28日時点)コンビニやスーパーなど取り扱うお店が増えたことで、トクホの商品が身近になりました。
条件付き特定保健用食品
条件付き特定保健用食品とは、特定保健用食品の科学的根拠の基準までは満たさないものの、限定的に作用があると認められた食品を指します。
そのため、表示には「○○を含んでおり、根拠は必ずしも確立されていませんが、☓☓に適している可能性がある食品です」と消費者に誤解を与えないようパッケージに記載する義務があります。
規格基準型の特定保健用食品
規格基準型の特定保健用食品とは、すでに特定保健用食品として科学的根拠があり、実績として認められている成分に関して決定した基準への適合性があるか審査をしてから、許可されたものです。
表示については摂取上の注意と用途について記載することを義務付けます。例えば、オリゴ糖の入った食品の場合は注意書きには「摂り過ぎあるいは体質・体調によりおなかがゆるくなることがあります。多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。他の食品からの摂取量を考えて適量を摂取して下さい」といった記載をします。
用途は「○○(関与成分)が含まれておりビフィズス菌を増やして腸内の環境を良好に保つので、おなかの調子を整えます。」といった記載をしなければなりません。
特定保健用食品の疾病リスク低減表示
特定保健用食品は医薬品ではないため、疾患が改善できるとは表示できません。ただし「カルシウム」「葉酸」の2つに関しては医学的にも栄養学的にも確立されているため、疾病リスク低減表示として認められています。
カルシウムを含む飲料水の場合は「この食品はカルシウムを豊富に含みます。日頃の運動と適切な量のカルシウムを含む健康的な食事は、若い女性が健全な骨の健康を維持し、歳をとってからの骨粗鬆症になるリスクを低減するかもしれません」と商品パッケージに記載するのは認められています。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-01-001.html
特定保健用食品を利用する注意点
特定保健用食品の中には「骨のカルシウム維持に役立つ大豆イソフラボン」「血糖値が気になる方に」といったお茶や食べ物などの商品が並んでいます。
しかし、国が認めた商品だからといって、定められている1日の摂取量を大幅に超えると体に負荷がかかり健康を害する恐れがあります。
特定保健用食品を摂取していれば、「ダイエットにいい」「骨が強くなる」といったことではなく、あくまで特定保健用食品は、健康をサポートする食品として規定の量を守りながら摂取することが大切です。
まとめ
特定保健用食品は上手に取り入れることで、体にいい影響をもたらす可能性があります。サプリメントや食品など規定の量を摂取し続けることで、食事に気を使い、運動を取り入れたりするようになります。特定保健用食品の知識を身につけて、健康意識を高めていきましょう。